ポケットWiFiを1年使った感想——外でも使えるけど自宅では微妙

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光回線を引けない部屋でポケットWiFiを1年使った

2年前に引っ越した部屋は、マンションの築年数が古くてVDSL方式のインターネットしか入っていなかった。速度を測ったら夜間7Mbps。Zoom会議でよく固まった。

NURO光を申し込もうとしたら、「管理組合の規約上、独自工事は認められない」と断られた。フレッツ光のマンション共用回線を使い続けるか、ポケットWiFiか、という2択になって、速度の良さを取ってポケットWiFiを選んだ。

契約したのはWiMAX+5G(GMOとくとくBB)。1年使った感想を正直に書く。

WiMAX+5Gを選んだ理由

ポケットWiFiのサービスは複数あるが、WiMAXを選んだのは3つの理由からだ。

一つ目は3日間のデータ制限が以前より緩和されたこと。以前のWiMAXは3日間で10GB使うと速度制限がかかる「3日制限」が有名な欠点だったが、WiMAX+5Gからはこの制限が廃止されている。

二つ目は月額料金。GMOとくとくBBのWiMAX+5Gは月額3,773円(2年プラン)で、ドコモのホームルーター5Gより安かった。

三つ目は5GとLTEの自動切り替え機能。建物内でアンテナが届かない場合に自動でLTEに切り替わるので、圏外になりにくい。

速度の実態——外では快適、自宅ではムラがある

外出先での速度は非常に快適だった。カフェや公共施設のフリーWiFiより安定していて、Zoom会議を外でやっても問題ない。5Gエリア内なら下り200Mbpsが出ることもあった。

問題は自宅だった。部屋が1階で周囲に建物が多いせいか、室内では5G電波が入らなかった。LTE(4G相当)に落ちると下り20〜40Mbps程度になる。これでも以前のVDSL方式より速いので実害はなかったが、「5G契約なのに家では4G速度」という状況は期待より低かった。

さらに夜間の混雑時間帯(21〜23時)になると、15〜25Mbpsまで落ちることが多かった。WiMAXは基地局を多ユーザーで共用しているため、混雑時の速度低下は避けられない仕様だ。大きなファイルのダウンロードや4K動画の視聴を夜間にやると、たまに再生が止まることがあった。

速度制限の実態

データ無制限のプランを契約していたが、「無制限」には注意が必要だった。ネットワーク混雑時に速度が下がる「ベストエフォート」方式なので、ピーク時は必然的に遅くなる。月間データ使用量の上限は設定されていないが、「特定期間に大量使用した場合、速度制限の対象になる場合がある」という規約が存在する。

実際に1ヶ月で200GBを使った月があったが、速度制限はかからなかった。ただし毎月200GB以上使うようなヘビーユーザーには、速度制限リスクが常につきまとう。

テレワークには向いている?向いていない?

テレワークに使えるかどうかは「業務内容による」が正直な答えだ。

メール送受信、軽いWebブラウジング、資料作成クラウドサービス(Google Docs、Office365)はほぼ問題なかった。Zoomのビデオ通話は昼間なら安定していた。

厳しかったのは大容量ファイルの送受信と夜間のZoomだ。50MB以上のファイルをアップロードすると時間がかかった。夜間にビデオ会議をすると音声が途切れることが月に2〜3回あった。

テレワークのメイン回線として使うには「少し不安」という感覚が1年間ずっとあった。固定回線のような安定感がない。突発的な速度低下が起きたとき、回復するまで待つしかない。

結局1年後に光回線に引越しした

部屋を引っ越したとき、真っ先にフレッツ光の工事を依頼した。ポケットWiFiは外出先やサブ回線として使う分には優秀だが、自宅のメイン回線として使い続けるには速度の安定性が足りなかった。

今は光回線をメインにして、外出時はポケットWiFiをサブとして使っている。両方持ちは月額が増えるが、それぞれの用途に合った使い方ができて、回線の不満が消えた。

ポケットWiFiを自宅メイン回線として選ぶのは、「光回線が物理的に引けない部屋」か「短期間(1〜2年以内)の仮住まい」に限るのがいいと思う。後者なら工事の手間とコストをかけずに済む点で合理的な選択肢だ。

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